リアルタイムにプログラミング可能なイグナイターです。
写真の物はチェコ製のレース用イグナイターにイグニッションコイルの電源用に60Wの昇圧コンバーター回路を組み込んだ仕様になっています。
今回製作したものはオートバイの故障原因探求と吸排気系のセッティングを目的に製作したのでイグナイター本体サイズがオリジナルの物よりもかなり大きくなっています。
(イグナイター部のオリジナルサイズは 縦96mm×幅64mm×厚み23mm)
このイグナイターの特徴としてはエンジン回転速度等を検出するシグナルローター部分の設定(ピックアップローター形状など)がかなり汎用性が高く、車種やメーカーが変わっても設定のみの変更でほぼ対応できます。
上記写真はカワサキのZ1用として製作したものですが、オリジナルがポイント点火の物でも何かのピックアップコイルと何かのシグナルローターを組み合わせれば簡単にプログラミング可能なフルトランジスター点火に変更可能です。
(シグナルローター部分はオリジナルで製作しても可)
今回は昇圧コンバーターが組み込まれているので、旧車にありがちな点火コイルへの電圧低下も15~20Vに(好きな電圧に調整可能)昇圧コンバーター回路で一定にする事ができます。
もちろんイグナイターにはイグニッションコイルの抵抗値に合わせてドエルアングルも調整できるのでイグニッションコイルのタイプも選びません。
更に、写真右側にあるエンコーダー付きのDCサーボモーターも駆動できますので(アクセル開度と回転数に連動)たとえば、吸気側では可変ファンネルや排気側ではバルブをつけて排圧コントロールなどに利用できます。
このイグナイターの本来の使用方法としてはエンジンベンチやシャーシダイナモを所有している方やアフターパーツの開発をされている方などが評価用として使うのが一般的だと思うのですが、簡単にオリジナルイグナイターと変更できるので、キャブセッティングなのか、マフラーの排圧の問題なのか、点火の進角問題なのか、コイル電圧の問題なのかなど、故障原因探求に利用するなど使われる方によっては色々使い方が出来ると思います。
リミッター、スロットルポジション、ドエルアングル、シフターなどの設定画面
シグナルローター形状や、イグニッションコイルの数などの設定画面
点火時期の設定画面
サーボモーターの設定画面
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